スタッフコラム
作業療法コラム③
先⽇、⽇本DCD学会に参加し、学童期DCD児に対する作業療法について発表いたしました。DCDとは、発達性協調運動症(障害)のことで、神経学的問題が背景にあるとされています。不器⽤さから毎⽇の⽇常⽣活活動や学習、就労などの場⾯で困難を抱えていることが多いです。「ただの不器⽤」「努⼒不⾜」「おっちょこちょい」などのネガティブな周囲の反応のために苦しい思いや不全感を抱えている⼦どもたちがいる現状があります。
私達、⼩児科・児童精神科の作業療法⼠は⼼⾝状態に寄り添った個別の関わりを特に必要とされる児童のセラピーを⽇々実践しています。⼦ども⾃⾝が遊びや活動が出来ない要因は何か、⼼⾝機能に問題があるのか、環境とうまく関われない理由は何か、環境刺激に過敏さがあり特別な配慮が必要なのか、等を評価した上で、ひとりひとりに合わせた介⼊を実施しています。私達は⼦ども達が、少しでも前向きな気持ちで遊びや余暇活動、学習など、社会で⽣きていく⼒を育んでもらいたいと願っています。
今回の学会にて、たくさんの保育・教育・福祉関係に携わる⽅々と作業療法コラム③交流を深めて学んでまいりました。まだまだ⼒及ばずの場⾯もありますが、「不器⽤さ」に苦しんでいる⼦ども達と共に、不器⽤な私も⼀緒に⽇々成⻑できたらと考えています。
今年の春は、去年のコラムに引き続き、松下OTがコラムを書きますので楽しみにしていてくださいね。(^^)
R1.5⽉ ⽂責 こころと発達クリニックえるむの⽊
作業療法⼠ 松⽥