ドクターコラム
スタッフコラム
作業療法コラム①
どのような子どもを対象にするの??
・落ち着きがない。
・感覚過敏や鈍感さがある。
・不器用(動作の協調性の問題)である。
・言葉の遅れがある。
・お友達とうまく遊べない。
・待てない、すぐ怒るなど衝動的な行動をする。
・自分に自信が持てない。(心理的問題、二次的問題)
作業療法士は、どんなところをみてるの?
・粗大運動~走る・歩く・座るなど、運動と姿勢
・微細運動~手先の器用さ・道具の使用
( 鉛筆・箸・スプーン・はさみetc)
・応用的な運動~スキップ・縄跳び・マット・自転車
・感覚処理能力~感覚敏感・鈍麻(鈍感さ)・偏食
・知覚・認知能力~認識してどう処理するのか
・心理面・情緒面・遊び・コミュニケーション
(簡単な、やりとりなど)~子どもの全体的な発達
このような子どもは、
感覚統合が十分に成熟していないのかもしれません。
感覚統合とは?
自分の体を使ったり、道具を使ったり、人とコミュニケーションをとったり、私たちは無意識のうちに周りとうまくかかわっています。これは、脳に入ってくる色々な感覚をうまく整理したりまとめたり、つまり感覚統合がうまくできているからです。
感覚統合が十分成熟していないと情緒面、対人面、学習面、言語面など色々な問題が起こってきます。
↓第四段階とは、情緒面の発達を指します。
近年、学校・幼稚園で求められる( 指摘される) こと。
引用元 感覚統合 Q&A 改訂第2版 174項 改編
① 姿勢の維持
② 注意の維持
③ 協調性( 社会性)
↑アメリカのジーン・エアーズ作業療法士らによる、
感覚統合理論による発達理論
① 前庭覚・・・体の傾き(平衡感覚) や動く方向、加速度の感覚
② 固有受容覚・・・筋肉の収縮や関節の曲げ伸ばしの感覚
③ 触覚・・・皮膚に触れる感覚
この3つは、自覚しにくい無意識的な感覚と言われています。
感覚統合療法(セラピーとは)
① 子ども自身がやってみたいと求めている活動を
② 子ども自身が能動的に行い(やらされるのではなく)
③ 子ども自身がうまくいったと実感できること(自己肯定感)
この3つが揃っているときに、感覚統合機能が最も発達するというのが、基本的な考えです。その理由から、感覚統合療法のセラピーは「子どもが楽しい」と思える活動になっています。作業療法士は、子
ども自身が色々なことに気づくことができるよう必要なセラピー環境を準備し、感覚を与え調整しながら、適切に体を動かしたり、感じたりできるようにアプローチします。
また、具体的な日常生活での困り感にも、親の思い、子どもの思いに寄り添い支援させていただきます。
文責 こころと発達クリニック えるむの木
作業療法士 松田 院長 須見